マイブーム
しりとりらしい。娘達と一緒に風呂に入るたびに繰り広げられる、「もうやめた」と誰か口にしてくれないかと言う空気が湯気に勝ることすらあるアレ。個人的には「ら」で終わる言葉で返し続けると、程よい難易度の掛け合いが続けられるのでお勧め。
しかし、前澤くんが社会貢献に「ノルマ」とかけてバトンを渡してきたので、娘達との特訓の成果を見せることはできない。なので潔く「ま」で始まり自分に縁ある言葉を、まずはつらつらと思い浮かべてみよう。
「マイティボンジャック」。真っ先に浮かんでしまったからしょうがない。言わずと知れたファミコンの名作でスペランカーやチャレンジャーと並ぶ鬼のような難易度、と言うか理不尽の固まり。そのため自分で買うのは気が引け、ソフトをもっている友人宅に通いつめ嫌な顔をされていた小学生時代も今となっては良い思い出。
「マック」。鈴木でもなければ赤坂でもない。ましてやハンバーガーショップでもなければPCでもない。馬である。マックの愛称で親しまれたメジロマックイーンは、三連覇が懸っていたその春の天皇賞でライスシャワーに大記録の達成を阻まれると同時に、ブラウン管を通じ私が馬に興味を抱くきっかけを中学3年の秋に作ってしまった罪な奴。
「魔法だろ。いやマジックだろ論争」。幼いころ、自らの成長と引き換えに育成に勤しんでいたゲーム、ドラゴンクエスト。ステータスの一つである「MP」と言う表記の正式名称を巡り巻き起こった一大論争。中学まではマジックポイントなのか、マジックパワーなのかと真っ二つに割れていた世論に、「魔法ポイント」と言う新説をぶっこんできた高校の同級生K。その後「どれでも良い」と合意、今でも友情は続いている。
「マトリックス」。大学生時代はそれまでの人生の総集編と言わんばかりの4年間で、ゲームに漫画に馬に学業に(!)、そして映画を見まくっていた記憶しかない。とは言うものの、映画館に入り浸っていたのではなく、自宅の最寄駅だった小田急読売ランド前駅(券売機がほぼ屋外、雨にさらされ不便)の近所にあったビデオショップでレンタルして見ていた。が、Windows98やらインターネットやら、情報化社会のまさに黎明期に鳴り物入り(?)で封切りされた「マトリックス」は、ポリシーに反し映画館で見た数少ない一本。雨のようにテキストが降ってくるスクリーンセーバーが大流行し、大学中のPCがそれ一色になったが、所属していた研究室のPCだけは、先輩がモー娘。のミュージックビデオをエンドレスで再生することで死守。それだけがやけに印象に残っている一本、少し可哀想。
四十路近くなった今でも琴線に触れるものに変化はほとんど無く、世間を賑わしているものに興味を持つこともあれば、以前のめり込んだ本やゲーム、ジャンルを振り返ったり、娘達と言うフィルターを通してマイブームが沸き起こることもある。近頃はけん玉かな。次女が「もっしもっし亀よ~」と歌いながら100回以上皿から皿へと移動させるのを見てじゃぁ自分もt・・・?・・・!
「マイブーム」。これだ、これにしよう、いやこの辺にしておこう。
「ま」で始まる良い感じの言葉が出てくるまで、もう一度小学生時代から振り返り直さなきゃいけないのかと言う危機感を抱きながら、難易度の高いお題を設定した前澤君に対する恨み節が口を突いて出そうになったけど、ようやくしっくりするフレーズが出てきた。と言うわけで次の方は「ム」でお願いします。
弘前支所の鹿内でした。
おまけ 人に薦められるようなマイブームは将棋中継の観賞。解説役を務める著名棋士の軽妙な掛け合いや意外な一面が見られたり、ギャップのある小話や逸話を聞けたり、一日中見ていても飽きない。
―――Blogmasterコメント
マイブームを持つと、生活に彩が生まれますよね。ちなみに私のマイブームは某コンビニのファンシーな食器集めです。期間が変わる度に先着品のためにシールを貯めています。