創業するにあたって、どういった形態で進めていくのがいいのでしょうか。形態を調べていくといろいろ見つかりますが、最初の分岐点としてあげられるのが、個人か法人かという点です。
その両者についてどう違うのかを簡単にまとめました。簡単すぎてびっくりするぐらい簡単です。
【個人】
税務署に届出してすぐにスタートできる!
【法人】
書類を整備して法務局で登記して…とスタートまでの道程がちょっと長い。
※http://j-net21.smrj.go.jp/establish/abc/formats/index.html
こちらのページ中段に「設立手続きに必要な書類」があります。
重要な税金面での差、責任の範囲、運営方法等ばっさりぶったぎって簡略化してみました。これだけみると【個人】がいい!となりますが、「法人相手にしか取引はしない」というところもありますので、いろいろな観点から判断していく必要があります。
ここでは一例として、自分がやろうとしている業種、職種と照らし合わせ、『自分が仕事を依頼する』『自分が客となる』という立場にたって、【個人】【法人】の差を考えてみることにします。
例えば、ホームページを開設したくて、Webデザイナーに仕事を依頼しようとしたとき、<株式会社ゆるぽん>と個人でやっている<ゆるぽんさん>のどちらにしようか迷っていたとして、「株式会社だから」ということが仕事を依頼する判断材料となるでしょうか?
個人的には、Webデザイナーやイラストレーター等のクリエイティブな職種は、その人が持っている技術の高さ、独特のセンスこそが取引の判断材料となると思われます。
他にも、飲食業であれば、料理の味、サービスの質、清潔感、値段といったところで判断して、そのお店に行くと思います。
上記の例でいくと、書類を整備して、資本金を用意して、、、という手続きを踏んでまで【法人】を選択する必要はないと思われます。しかし、これはあくまでも例えです。自分でやろうとしている業種や売上の額、従業員を多く雇って行う事業かどうか、広く資本を必要とするのか等様々な判断材料がありますので、書籍やネット、例えば以下のようなサイトを参照にしてみてください!
中小企業庁 J-Net21
では、続いて、さらに分かれ道のある【法人】について見てみましょう。
1)株式会社
いわゆる会社。もうひとつ有名だった「有限会社」は、平成18年の会社法施行により設立することができなくなりました。
2)合同会社
日本版LLC。出資の比率に関係なく利益を分配できる、柔軟な内部自治を設定できる、などの特徴をもつ。
3)企業組合
青森県中小企業団体中央会が強力に推進する組織形態。上の二つの形態と違う最も大きなポイントとして、「スタートアップ時に4人の仲間が必要」だということ。
【個人】か【法人】かですら迷うのに、さらにタイプがあるのか……って思いますよね。ただし、ここは通らなければならに道。大いに悩んで自分の業種、職種とマッチングさせて下さい。
なお、【個人】から【株式会社】へ、【企業組合】から【株式会社】へ というメタモルフォーゼが可能です。
次回は、企業組合制度について、さらに説明していきます!
それでは、また。