文章を書くときに「5W1Hを大切に」なんて言われた経験はありませんか?誰が、何を、いつ、どこで、なぜ、どのように、したのか(するのか)。
このポイントを押さえて文章を書いたり話してみると、人にわかりやすく伝わる、と。
第2話 あなたの“売り物”はなんですか? では、まさにその中の
“What”について説明させていただきました。
あなたが描く創業・起業ストーリーもこの5W1Hの観点を大切にしてみて下さい。自分で自分の想いをすっきりとまとめること。そして、その想いが他人にスムーズに伝わること。これがとても大事です。
いまいちわかりづらい、と感じたなら、若しくは、他人にそんな感想を言われたのなら、あなたのストーリーは5W1Hの観点で今一度深く掘り下げる必要があります。
第4話では5W1Hのなかでも “どこ=Where” に焦点をあててみましょう。
どこでモノを売るのか?どこでサービスを提供するのか?
以前、日本初のプロバスケットボールリーグ「bjリーグ」のとある社員の方とお話をする機会があったのですが、「是非青森にもプロバスケチームが欲しいですね!」と言ったところ、「プロバスケットボールチームをわが町へと思う人はたくさんいるが、成功する一つのポイントは“プロスポーツチームに飢えている地域”であるかどうか」とおっしゃっていました。
地域にニーズがそれだけあるかどうか、つまりは、あなたのストーリーを聞いてどれだけ共感する人がいるかどうか、ということでしょう。
他に地理的・設備的観点から言えば、例えば ゆるら のようにカレー屋を出店したい場合、おいしいカレー屋がある地域にわざと出店し、そのカレー屋との相乗効果を狙うという観点や、
・駐車場があるかどうか
・店舗は1階か2階か?
・外観はどうか?
・主要駅から徒歩何分か?
・店舗前の道路はどんな状態か?中央分離帯があるかどうか?
といった観点で判断することも大切です。
ただ、これらも全て叶えようとすると無理がありますので、何度も言いますが、自分のストーリーを整理したうえで、改めて優先順位を考えてみましょう。
お客さんに車で来てもらいたいなら、当然駐車場は必須ですし、住宅街にオープンする場合は、駐車場の有無よりも、外観が大切かもしれません。
正解はありません。そこにあるのは納得できる理由です。なんとなく、ではなく、自分なりの考えで“どこ”を見つけてみて下さい。