“原子力産業”への参画は何もメンテナンスだけではありません。原子力産業に携わる人がいるのですから、食料品の販売、ケータリングや住居の提供、文房具の販売など様々な関連性が見つかるはずです。
同様に”ものづくり”も関連があります。六ヶ所再処理工場は、検査期間を設けて定期的に保守・点検する原子力発電所と同様の保守を行いますが、また一方で操業を続けながら機器・部品を交換、修理していく化学工場としての一面もあります。ですから、交換、修理のための機器、部品をストックする必要がありますが、これらを地元企業に製作してもらえれば、在庫品を減らし、即応性が高まるというメリットがあります。
そこで、平成19年3月22日、日本原燃㈱は「再処理工場 予備品倉庫見学会」を開催し、実際に使用している資機材を見てもらい、地元企業に”ものづくり”分野での参入を呼び掛けました。その結果、放射性廃棄物収納用の角型容器を県内製造業者に新規に発注となり、現在も地元企業が参画を目指して鋭意折衝中であります。